<ラグビー・トップリーグ:東芝21-18サントリー>◇22日◇東京・秩父宮ラグビー場

 東芝が試合終了間際の逆転劇で前節まで10戦全勝だったサントリーに土をつけた。7-18で迎えた後半30分にプロップ浅原拓真(24)、同39分にロック望月雄太(30)がトライを奪い、いずれもゴール成功で21-18。勝ち点45の3位で、4強によるプレーオフ(2月19日開幕)進出をほぼ手中にした。パナソニックが29-27で神戸製鋼を破り、勝ち点48で首位に浮上。パナソニックと勝ち点47の2位サントリーは4強入りが確定した。

 東芝は試合開始から激しく体をぶつけ、PGを狙える位置からもトライを目指すプレーに徹した。リードを許した時間帯も「1対1で上回っている手応えがあった」(ロック大野)。相手は終盤20分に失点が多いデータもあり、後半20分以降に4人を交代させて勢いをつけ、逆転した。和田監督は「最初から体を当て続けたのが、結果につながった」。5位神戸製鋼に勝ち点で並ばれる可能性もあるが、得失点差で178点上回っているため、4強入りはほぼ確実だ。

 サントリーは肉弾戦に強い東芝相手に、PGを確実に重ねて勝機を引き寄せたが、最後に守りのミスを突かれた。開幕からの連勝が止まったジョーンズ監督は悔しさからか、珍しく語気を強めて主審の裁定を皮肉る一幕も。さらに「明日もう1度東芝と試合をやっても、同じように戦う」と言った後、「でも今シーズンは2度と勝たせない」。早くもプレーオフでのリベンジを宣言していた。