内村にストーカー!?

 好成績を残した選手に賞金などを贈る上月スポーツ賞の表彰式が22日、都内で行われ、体操男子でロンドン五輪個人総合金メダルに輝いた内村航平(23=コナミ)が、女性に自宅前で待ち伏せされたことを明かした。重圧をものともしない内村もさすがに驚き、金メダルの重みを違う形で実感した。

 内村が思わず苦笑いだ。「応援してくれるのは本当にうれしい。でも、さすがに自宅まで来られては…」。五輪から帰国後はイベントや取材に引っ張りだこ。しかしその日は違った形で金メダルの重みを実感した。

 3日前のことだった。自宅近くで自転車に乗った中学生ぐらいの女子に、声をかけられた。「すみません」。サインをねだられるのかと思いきや、自転車で追いかけられたという。怖くなって走って逃げ、自宅に飛び込み隠れた。

 前回の08年北京五輪でも経験しなかった“待ち伏せ”に「あれは絶対にストーカーだと思う」。20日には銀座メダリストパレードで50万人の大歓声を受け、「アイドルの気分」と話していたが、予想外の“有名税”に悩まされるのは避けたいところだ。

 すでに不調だった五輪のことは「これはこれ、次に向けてやんなきゃ」と吹っ切れた。体操界の“アイドル”王者が、まずは9月17日の全日本社会人(相模原市総合体育館)で凱旋(がいせん)演技を披露する。【吉松忠弘】