4月に藤島部屋から元横綱武蔵丸の武蔵川親方が独立して再興した武蔵川部屋が24日、東京都江戸川区の部屋で新たに完成した看板を披露し、米ハワイ出身の新師匠は「いよいよ緊張感が湧いてきた。部屋らしくなってきたな」と横幅約2メートルの看板を笑顔で見上げた。

 外国出身の親方で部屋を構えるのは、元関脇高見山の東関親方に次いで2人目。5月で42歳になる武蔵川親方は「日本に来てから約25年。まさか俺が部屋を持つとは。涙が出そうだ」と感慨に浸る。力士2人と、入門した新弟子2人を率い「我慢と努力を教え、5年くらいで関取を育てたい」と抱負を述べた。

 看板披露には武蔵川親方のおいで5月に新弟子検査を受ける米ハワイ出身のフィアマル・ペニタニ(18)も同席。アメリカンフットボールで鍛えた190センチ、138キロの堂々たる体格を誇り「相撲は楽しい。横綱になりたい」と力強い日本語で夢を語った。