大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の新番付が発表された1日、名古屋場所で30度目優勝の横綱白鵬(29=宮城野)が、秋場所で大鵬の持つ優勝回数32回にリーチをかける決意を示した。「大鵬関は引退したあと、数十人の横綱が誕生し、目標とした数字。もう少し、1つ2つ踏ん張っていかないと。その意味では自分自身に勝っていかないと」と精神面の重要さを強調した。

 新大関の豪栄道に対しては「相撲の型はありますけれど、もろさは皆さん知っての通り。大関は常に2ケタ勝利は必要とされる。精神面で、今までより1つじゃなく2つ3つ必要。横綱はその倍だからね」と成長を求めた。注目の力士には新小結となった常幸龍の名前を挙げ「あまり人前で稽古しない印象が強いですけれど、最近は体も心も1つ、2つ大きくなった気がする。目に見えないところで頑張っているんだろうな」と、対戦を楽しみにしていた。