大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新十両昇進が決まった琴恵光(22=佐渡ケ嶽)が1日、千葉・松戸市内の佐渡ケ嶽部屋で会見を行った。

 宮崎県出身力士の新十両は82年初場所の草竹(大鵬)以来32年ぶり。「昨年の九州場所で負け越して実家に帰った時に、来年の九州場所に十両を決めて帰ってこようと思った。それから相撲への意識が変わった」と、初場所から5場所連続勝ち越しで目標を成就させた。

 また、元十両松恵山の祖父への思いも強い。「一緒にテレビで相撲を見たりしていた。小4の時に亡くなった時までは自分は相撲が弱かったので、強い姿を見せられなかった。ようやく胸を張って報告が出来ます」と笑顔を見せた。

 同席した師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「最高の気分です。まじめにコツコツやっている姿を見て『恵光関みたいになりたい』と手本になる存在になって欲しい」と期待を寄せた。