大相撲の横綱白鵬が初場所後の記者会見で審判部の勝負判定を批判した問題で、当該の取組の相手だった大関稀勢の里が31日、東京・両国国技館で「自分としては何とか取り直しになってラッキーだと思った。負けてしまったが、ただ必死にやるだけだった」と感想を語った。

 不知火親方(元小結若荒雄)の断髪式後に取材に応じた。稀勢の里は攻め込まれた土俵際で右小手投げを放ち、同体に持ち込んだ。取り直しで敗れたが「自分は土俵の上で一生懸命やるだけ。ずっとその気持ちでやってきた」と言い、過去に勝負判定に疑問を抱いたことは「全くない」と話した。

 この問題で白鵬の師匠、宮城野親方(元幕内竹葉山)が日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)から注意を受けた。