玉ノ井親方(元関脇栃東=65)が2日、日本相撲協会を定年退職し、名跡と部屋を次男の栃東親方(元大関=32)が継承した。90年初場所後に部屋を設立。「師匠最後の日」のこの日も玉ノ井親方は厳しく弟子を指導した。栃東親方については「形を持った個性ある力士を育ててほしい」と話した。一方で親子でなければ名跡と部屋を継承するために計数億円かかる角界の事情も踏まえ「簡単に手に入れたね。これからたくさん奉仕してもらいます」と言い笑った。栃東親方は「今後も一緒に住むし、オヤジには(指導を)手伝ってもらいます」と指導熱のさめない父を思いやった。