日本相撲協会は23日、夏場所(5月6日初日、両国国技館)の新番付を発表。日刊スポーツは、6大関についてインターネットでアンケートを実施した。800件の回答を集計すると、横綱に実力が近い力士は把瑠都(27=尾上)、横綱に昇進してほしい力士は稀勢の里(25=鳴戸)という結果が出た。

 アンケートは、日刊スポーツのウェブサイトで20日午後6時から23日午後1時まで実施した。ちょうど800件の回答が得られ、はっきりとした傾向が出た。

 <Q1>最も実力が横綱に近い大関は?

 把瑠都が過半数を超える403票を得た。1月の初場所で初優勝を果たし、3月の春場所は綱とりに挑戦。結局は失敗したが、実力が支持された。規格外のパワーは、ほかの力士の脅威でもある。把瑠都は「いろいろなことを経験しなければならない。初場所での優勝も、それまで優勝を逃した経験があった」。横綱白鵬も23日の会見で、横綱に近い力がある大関を問われ「把瑠都。自分の中では変わらない」と改めて地力を評価した。

 <Q2>最も横綱に昇進してほしい大関は?

 稀勢の里が479票を集め、圧倒的な人気が証明された。2位鶴竜に4倍以上の差をつけ、得票率は約60%。今年の初場所で新大関となったばかりだが、期待感は群を抜く。

 本人も、周囲の気持ちは肌で感じている。「大関に上がるまでは、『早く大関に上がれ』と言われたけど、上がったら今度は『横綱に上がれ』と言われる。守りに入らず、今までの延長線上でやっていきたいですね」。まずは初優勝を目指し、綱とりへつなげたい。

 <Q3>大関同士で注目の取組は?

 Q1とQ2の結果が示すように、注目度NO・1は把瑠都-稀勢の里戦。上位3番は、稀勢の里絡みの取組が票を集めた。

 果たして6大関の中から、上に抜け出す力士が出てくるのか。それとも、脱落する者がいるのか。今年は例年より1週間早い5月6日に、初日を迎える。