大相撲秋場所(9月9日初日、両国国技館)で3度目の綱とりに挑む大関日馬富士(28=伊勢ケ浜)が、増量に成功した。21日、力士健康診断で体重を測ると、自己最重量となる133キロを記録。「びっくりした。うれしいですね。鏡を見ても、大きくなったと感じる。トレーニングをやって、筋肉を付けました」と喜んだ。

 132キロだった昨年5月の技量審査場所以降は、常に120キロ台で推移し、今年7月の名古屋場所は128キロで全勝優勝。幕内では隆の山に次いで2番目の軽量に変わりはないが、かねて増量を課題にしていただけに、綱とりへ向けてプラスになる。「体の動きは変わってない。力が強くなりたい。力はスピード×体重ですからね。太ると聞くものは、すべて使った」。サプリメントや食事も体重増の一因で、横綱挑戦場所を前に好材料がそろってきた。