秋場所(9月9日初日、両国国技館)で綱とりに挑む大関日馬富士(28=伊勢ケ浜)に23日、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から厳しい指令が出た。師匠は「番付発表の日以外は、とりあえず出稽古に行かせる。『自分で考えて調整』なんてのは横綱じゃないんだからだめ」と話した。

 この日は、前日に続いて東京・墨田区の井筒部屋へ出稽古し、大関鶴竜(26)を相手に12番。鶴竜の頭が右目に当たり、視界がぼやけたため前日の29番よりは短めに切り上げ、大事を取って病院へ向かった。日馬富士は「右目がぼやけてよく見えないので病院へ行ってくる」と話した。伊勢ケ浜親方は「綱とりどうこうじゃなく、先を見据えて稽古をしないとね」。さらなる成長のためと意図を説明した。