大相撲初場所の新弟子検査を背伸びして臨んだ伊藤爆羅騎(ばらき、18=式秀)が27日、壮大な目標を掲げた。この日、茨城・龍ケ崎市の式秀部屋で初めて稽古に参加し、すり足や腕立て伏せなど基礎運動で汗を流した。身長160センチの小兵だが、将来について「横綱、大関になりたい」とでっかい夢を口にした。実現すれば大相撲史上、最も小さい横綱になる。前日の検査は基準ギリギリの167センチだったが、体重は成長過程。現在は104キロで「115か120はいきたい。ご飯3杯は食べるようにしています」。初場所初日の来年1月13日に合格が発表されれば、いよいよ前相撲から土俵に上がる。師匠になる小野川親方(元幕内北桜)からは、所要50場所で関取になる目標を示された。「人に勇気を与えるような、元気な相撲を取りたい」と初々しくスタートを切った。