阪神が今季4度目の巨人3連戦3連敗を喫した。4番マルテは2打席凡退後、6回の打席で代打ソラーテを送られた。その新助っ人も3打席凡退。日刊スポーツ評論家の中西清起氏(57)は点差以上の敗戦だと指摘した。

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阪神は新外国人ソラーテが加入してから「打順」も「ポジション」も落ち着かなくなった。シーズン途中で獲得した新戦力が機能すれば問題はなかった。しかし、助っ人としての役目を果たさず、攻守ともはまらなかった。

阪神ベンチは4点ビハインドの6回1死一、二塁で4番マルテに対し、ソラーテを代打に送った。「4番」に代打を送らざるを得ない状況が、今シーズンを象徴している。一塁で試す意味合いもあったのかもしれないが、打つ方はさっぱりだった。

対巨人3連戦は、3試合とも本塁打がゲームの行方を左右した。カード初戦が4番岡本の1発でひっくり返され、2戦目は坂本勇に先制弾、3戦目も岡本に貴重な中押しの本塁打を浴びた。生え抜きが主力として育っているチーム構成はうらやましい。

1点差に追い詰めて7回からジョンソン投入も、巨人ゲレーロの2点二塁打で突き放された。両軍の助っ人は明暗を分け、結局は3戦とも勝ちパターンに持ち込むことができず。いずれも3点差以内のスコアだったが、完全な力負けといえた。

ここにきて阪神はCS圏内入りも危うくなってきた。エースと4番不在では厳しい戦いを強いられる。なんとか3位以内に食い込みたいところで、一戦必勝の姿勢で戦うしかない。(日刊スポーツ評論家)

巨人対阪神 6回表阪神1死一、二塁、二ゴロに倒れ厳しい表情の代打ソラーテ(撮影・垰建太)
巨人対阪神 6回表阪神1死一、二塁、二ゴロに倒れ厳しい表情の代打ソラーテ(撮影・垰建太)