阪神対ヤクルト 5回裏阪神1死、中越え本塁打を放ったロハスは両手を広げて喜ぶ(撮影・前田充)
阪神対ヤクルト 5回裏阪神1死、中越え本塁打を放ったロハスは両手を広げて喜ぶ(撮影・前田充)

ロハスは本塁打、タイムリーとようやく結果を出しましたが、明日以降どういう打撃を見せるかですね。続けてヒットが出るか。それともまた打てなくなるか。起用のメドが立つかどうかは、今後の2~3試合にかかっていると思います。

20打席無安打でも矢野監督が使い続けたのは、DHのある交流戦を見据えて、打てる人をスタメンにそろえたいからでしょう。糸井は年齢的な衰えもあり、陽川はまだ不安定という判断でしょう。本来は好調な打線をいじりたくないですが大山の離脱もあり、韓国球界の2冠に期待して、日本野球に慣れる時間を与えた。辛抱して使ってもらった分、今度はロハスが自分の力で実力を示せるかです。

本塁打は外角の低めの真っすぐで、パワーがないとバックスクリーンまで飛ばせません。ただ全体的に捕手の構えは内寄りが多く、内角が弱いと見ているのではと思いました。あとは右打席の方がグリップの下がり幅が大きいのでバットの出が悪く、左打席の方が得意なのではと感じました。

西勇ら投手陣が崩れて一方的な試合になりましたが、残念に感じたのは6回の小野の続投です。押し出しの4連続四球で5点差に広げられ、交代とみましたが続投でさらに3失点。試合が決まってしまいました。サイスニードはロハスらに1発を浴びた5回、球威が落ちていました。今の阪神打線なら5点差でも、4回攻撃があれば分かりません。試合を捨ててしまったのではと映り、残念でした。(日刊スポーツ評論家)

阪神対ヤクルト 6回表ヤクルト無死満塁、小野(手前)は村上に押し出し四球を与える(撮影・上山淳一)
阪神対ヤクルト 6回表ヤクルト無死満塁、小野(手前)は村上に押し出し四球を与える(撮影・上山淳一)