昨年はともにBクラスに終わった巨人と広島が、今季初対戦を迎えた。
両軍とも巻き返しを期待したいところだが、残念ながら今季も苦しい戦いになりそうな予感がする内容だった。
まず、巨人の新外国人で開幕投手を務めたビーディに注目した。開幕戦は6回2失点とまずまずだったが、内容そのものは微妙だった。開幕戦の緊張や、日本デビュー戦という点を考慮すれば、真価を問われるのは2戦目だと思っていた。
物足りなさを感じたのは、打者を抑えるための明確な武器がない。真っすぐは140キロ台後半を投げるが、球威で抑えるほど速くないし、制球力もコーナーを突けるほどではない。変化球主体で、特にナックルカーブはそこそこのキレがあるが、しっかりと制御するまでではなかった。
このタイプが打者を抑えるためには、内角を厳しく突くしかない。だが、その精度もいまひとつ。打者が慣れていない現段階では、なんとなく抑えることができても、ここから状態が上がってこない限り、厳しくなるだろう。
攻撃陣を見ても、不安の方が目につく。何よりも痛いのは坂本の不調。今試合では中山を1番に起用し4打数2安打。上出来の結果ともいえるが、1点リードされた6回1死二、三塁でショートフライに倒れた。2ボールから内角のカットボールに詰まらされたが、打者が絶対有利のカウントからの打撃ではなかった。
ただ、2安打した中山を責めるつもりはない。ショートにはルーキー門脇もいる。ともにスケールが大きいタイプではないが、将来性という点では使っていけば良くなる可能性はある。ただ、門脇のスタメン出場は1試合だけだし、中山も今季初先発。せめて5試合は続けてスタメン起用しなければ、育たないだろう。
ひと昔前なら、若手は競争させてレギュラーの座をつかむケースがほとんどだった。しかし、現代の若い選手は厳しい環境で野球をしていないから、プレッシャーに弱い。1打席、1試合といった中で結果を求めるより、5試合から10試合ぐらい起用した中でノビノビとやらせないと成長できない選手が多い。それを巨人で実践する難しさは理解しているが、坂本の代わりを緊急的に育成するなら、それぐらいの我慢が必要だろう。
広島にしても、同じことが言える。育成と勝利。両チームとも、今季は難しいシーズンになりそうだ。(日刊スポーツ評論家)





















