阪神が2位広島を下し、今季3度目の8連勝で優勝マジックを「5」に減らした。
この2日間で優勝マジックを「10」から一気に半減させた。最短14日のリーグVへ、また前進した。日刊スポーツ評論家の中西清起氏(61)が解説した。
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もう、12日からの7連戦で「アレ」が決まるだろう。甲子園の巨人戦かは分からないが、敵地の広島で岡田監督の胴上げが見られるのではないか。
このカードを迎えるにあたり、広島は首位相手に全勝を狙う必要があり、一方で阪神は1つ勝てばよかった。それが2つ取れたことで、もはやチームはプレッシャーを感じていない。7回1死満塁で、伊藤将に代打を送らなかったが、ベンチとしても慌てることはなく、勝負はここではないという岡田監督の勝負勘があったのかもしれない。もちろん伊藤将の投球内容も良く、10勝させたいという思いもあっただろう。8回に糸原、原口と代打陣をつぎ込んだのは、さすがだった。
9月に入って負けなしの8連勝で、投手を中心とした守り勝つ岡田監督の集大成とも言える。就任時に、昨年はリリーフ陣で借金が「10」あると指摘していた(14勝24敗)。今年は20勝12敗の勝ち越し。ブルペン全体で力の差がなく、勝ち負けのパターンにかかわらず、全員をうまく使った。
この日は桐敷がベンチ外だが、特に左が5枚いるのは強力だ。夏場までは中継ぎ陣に1イニングを任せる傾向にあったが、この終盤は1回で3投手を起用したり、小刻み継投を見せていた。ファームの選手とうまく入れ替えることで、投手陣を整備した結果、「相手が嫌がることをせえ」という指揮官の考えを実行に移せるようになった。それが接戦での勝負強さにつながっている。
春季キャンプで、岡田監督は「強くはないが、強くなっていくメンバー」と話していた。先を見据えた采配で、チームを作り上げた。選手もそれについてきた。随所に岡田野球が表れている。貯金33というのは、すごい数字だ。




