阪神が巨人相手に今季初の同一カード3連勝を挙げ、首位に躍り出た。今季2度目の先発となった門別啓人投手(20)は6回途中を5安打無失点でプロ初勝利。虎OBの日刊スポーツ評論家・岩田稔氏(41)は初回けん制球で一塁走者キャベッジを誘い出した場面に着目。高卒3年目左腕の落ち着いたマウンドさばきを高評価した。【聞き手=佐井陽介】

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「おっ、やるな」と少し驚いたのは1回1死一塁、阪神門別投手がけん制球で一塁走者キャベッジ選手を誘い出したシーンです(記録は盗塁死)。ベンチもしくは梅野捕手からサインが出たのか、試合前のミーティングで「今日は序盤から動いてくるぞ」と伝えられていたのか、内情は分かりません。ただ、少なくとも門別投手は「なぜこのタイミングでけん制球を入れるのか」をしっかり理解できていたと感じました。

巨人側の視点で言えば、3連戦の初戦から2連敗している状況。しかも2試合とも初回に先制点を許していました。3戦目は満を持して1回表を抑え、なんとしても1回裏に先制点を奪って試合を優位に進めたいところでした。そんな流れもある中、1回1死一塁で2ボール2ストライク。門別投手は「動いてくるのでは?」とイメージできていたから、冷静に一塁走者を誘い出せたのだと想像します。高卒3年目ながら1軍通算9度目のマウンド。20歳らしからぬ落ち着きが頼もしく映りました。

力みがないからか、ボール自体もキレがありました。直球は140キロ台前半が目立ちましたが、フォークにしろツーシーム、スライダーにしろ直球と同じ軌道から動くから、相手からすれば厄介です。この日は1点を守り切る展開だったので6回2死一、三塁で降板。今後はピンチを招いても当たり前のように続投させてもらえる立場まで、一気に飛躍してほしいものです。(日刊スポーツ評論家)

巨人対阪神 1回裏巨人1死一塁、一塁へけん制する門別(撮影・前田充)
巨人対阪神 1回裏巨人1死一塁、一塁へけん制する門別(撮影・前田充)
巨人対阪神 1回裏巨人1死一塁、門別のけん制で飛び出し、二塁でアウトとなる一走キャベッジ。遊撃手木浪(撮影・前田充)
巨人対阪神 1回裏巨人1死一塁、門別のけん制で飛び出し、二塁でアウトとなる一走キャベッジ。遊撃手木浪(撮影・前田充)