セ・リーグ首位の阪神は交流戦開幕カードとなったセ・パ1位対決で勝ち越しを決め、貯金を今季最多タイの11に戻した。4点リードの8回には佐藤輝明内野手(26)が通算100号となる右越えソロ。日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(41)はリーグ本塁打王争いを独走する佐藤輝について「打ち損じを願うしかない打者」と最大級の賛辞を送った。【聞き手=佐井陽介】
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佐藤輝選手は相手投手からすれば、もはや「打ち損じを願うしかない打者」と表現するしかありません。昨季までは内角高めの直球と低めのボールゾーンに逃げる変化球で打ち取れるイメージもありましたが、今年はもう定番の攻め方では通用しません。打席内でもとにかく余裕を感じます。
この日は甘く入った日本ハム福谷投手のスライダーを完璧にとらえ、右中間中段席まで大飛球を飛ばしました。1ストライクからなんとか泳がせたかったのでしょうが、今年の佐藤輝選手はそう簡単には打ち取れません。内角高めの直球を見透かしたかのように見逃し、変化球に泳がされても体の芯は残っている。だからフルスイングしないでパチンとヘッドを返しただけでも、フェンスオーバーできてしまうわけです。
もう相手バッテリーも攻めようがないのではないでしょうか。もし自分が現役時代に今の佐藤輝選手と対戦しても、インコースのツーシームでファウルを取るしか狙いようがありません。はっきり言ってしまえば、対戦したくない打者に違いありません。あわよくば抑えられたらラッキー。今年の佐藤輝選手はそんな打者に映ります。
チーム全体で言えば、先発デュプランティエ投手に心の強さを感じました。日本ハム先発の細野投手が1回、3者連続四球から押し出し四球などで2失点。その直後の1回裏、2安打を浴びながらも無失点で切り抜けました。ああいう流れでは相手投手に引っ張られて崩れるケースも多いのですが、ピンチを絶ちきったのはさすがでした。
打線は2点リードの5回無死一、二塁で2番中野選手が初球からしっかり犠打に成功し、2得点をお膳立て。投打ともに強さが際立つ試合になりました。(日刊スポーツ評論家)




