DeNAに敗れた阪神だが、もはや余裕を持って調整しながら戦っている3連戦になった。チームは投打とも主力選手のコンディションを考慮しつつ、フィニッシュするまでの試合をこなしていくのだろう。

そんな状況に置かれた状況で、4番佐藤輝が1回2死二塁の場面、DeNA先発・森唯から右中間に33号2ランを放った。インコースを狙ったカットボールが、シュート回転した逆球となって真ん中に入ったところをとらえた一打だった。

現状のチームは、いつゴールインするかが焦点になっている。他球団の追随を許さないところにきている状況で、ここまできたら佐藤輝は少し“わがまま”になって、自身の個人記録に集中してもいいのではないだろうか。

これが優勝争いのまっただ中に身を置いているなら、試合のシチュエーションによっては、「ヒットを打つ」「四球を選ぶ」という“つなぎ”に徹することも必要になってくる。しかしこの期に及んでは、シーズン40本塁打の大台に狙いを定めて、ひたすら数を増やしていってほしい。

それは打点にもいえること。この日の先制2点本塁打で、シーズン81打点まで伸びた。1本でも多くホームランを打って、1点でも多く打点の数を積み重ねる姿は、ファンが望むところでもあるはずだ。

佐藤輝はもともと打率3割を求めるタイプの選手ではないと思っている。ここは阪神の4番打者として、なんとしても「40本塁打、100打点」のクリアにこだわってほしい。(日刊スポーツ評論家)