2年ぶりの日本一奪回へ向け、ソフトバンク内川が「4番」復帰に意欲を見せた。左手親指付け根の骨折もほぼ完治。9月30日の1軍復帰戦(対オリックス、京セラドーム大阪)から2試合、一塁の守備もこなした。この日、ヤフオクドームで行われたチーム練習でも打撃、守備とも意欲的にこなした。

 「4番? そういう風に使ってもらえるように頑張りたいですね。みんながリーグ優勝してくれたし、日本シリーズに向けてチームの力になりたい」。

 復帰2試合(9月30日、10月1日)は5番一塁で出場。ともに3打席で交代したが「あと2試合あるので、その中でしっかりやれれば」と残り2試合はフル出場するつもりだ。9月16日のリーグ優勝時は胴上げ、祝勝会に参加したものの、心の底から喜べなかったのも事実。2カ月の故障離脱に悔しさが募った。だからこそ、18日からスタートするCSファイナルステージでは「4番」としての活躍を誓っている。

 V奪回を目指し、スタートした今季は3番柳田、4番内川、5番デスパイネの2017年型クリーンアップでチームは快勝を続け、打線をけん引した。内川の離脱後は柳田が4番を務めたが、その柳田も右脇腹を痛め、戦列を去った。CS復帰は微妙な状況だけに、内川のバットにかかる期待は大きい。守備面の不安もない。この日、一塁の守備を見守った鳥越守備走塁コーチは「意欲的にやっているし、守備はまったく問題ない」と太鼓判を押した。

 キャプテンとして、主砲として内川はチームを頂点に導くつもりだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】