日本シリーズの次は、侍ジャパンだ。担当球団であるオリックスの取材機会が減ってるなあと感じていると、ここにも自チームを離れて時間を過ごす選手がいた。近藤大亮投手(26)と若月健矢捕手(22)だ。

 体づくりや技術向上のオフシーズン。2人ともみっちり自分の練習に費やしたい時期ではあるだろうが、せっかくの代表体験と周囲から貪欲に吸収している。近藤大は同じ救援投手の中日又吉やDeNA山崎康とよくコミュニケーションを図っているという。

 「又吉さんからは日々の切り替えとかを聞いてます。よく打者の研究もしている」。また山崎康の鋭く落ちるツーシームをブルペンで見て、自分のフォークを磨く必要性を再確認。オリックスでも先輩にいろいろ助言を求めているが、今回の侍は同世代で聞きやすい部分も多いだろう。

 また若月はブルペンでDeNA今永の球を受けてうなった。「1球の大事さが伝わってくる。ちょっと(ベースの)内側に入ったら、次は絶対にいかないとか」。確かに台湾戦、甘い球で打ち取った直後に顔をしかめる場面があった。高いハードルを自らに課していることがうかがえる。

 「いろいろ勉強になってます」。そんな近藤大と若月の言葉を聞き、自分のもどかしさも少し解消できた気がした。【オリックス担当 大池和幸】

台湾対日本 8回から登板した日本3番手の近藤大(2017年11月18日撮影)
台湾対日本 8回から登板した日本3番手の近藤大(2017年11月18日撮影)