こんな一面があるとは、思いもしなかった。11月23日に開催された西武のファン感謝イベント。メットライフドームを最も盛り上げたのは、外崎修汰内野手(24)だった。

 トークイベントの最中、おもむろにユニホームを脱いで青い短パン&白いタンクトップ姿になると、「イェーーーーーーーイ、空前絶後のぉ!」と絶叫。サンシャイン池崎ならぬ、サンシャイン外崎オンステージが始まった。「超絶怒濤(どとう)のベースボールプレーヤー」「ライオンズを愛し、ライオンズに愛された男」「身長177センチ、体重78キロ。貯金残高4440円、暗証番号3・3・9・0、サ・サ・ク・レって覚えて下さ~い」。この日が誕生日だった富士大の先輩、山川を祝うための一発芸? に、ファンも大爆笑だった。

 取材時の口数は、決して多い方ではない。普段はぼくとつとした印象。あまりの振り幅の大きさにビックリしたが、「今日くらいは恥ずかしい思いをしても、ファンの方に少しでも恩返しできたらな、と思って」。前夜から本家の動画を繰り返し見て、イメトレを繰り返したという。「大声を出してたから(周りの)反応は分からなかったですけど…。一夜漬けの急造にしては、うまくいったかなと思います」と笑った。

 3年目の今季は、内野手登録ながら外野手に挑戦。自己最多の135試合に出場し、初めて規定打席に到達した。打率2割5分8厘、10本塁打の23盗塁をマーク。侍ジャパンにも初めて選ばれ「アジアプロ野球チャンピオンシップ」では大会MVPを獲得した。球団からは、さらなる成長への期待を込め、今季までの「44」に代わる新たな背番号を用意された。辻監督が現役時代に背負った「5」。指揮官からも「いい番号にしてくれよ」と声をかけられた。

 来年は今シーズン以上の結果が求められる。「自分はまだまだレギュラーじゃないので、まず試合に出ることが一番。しっかりアピール出来るように、準備をしないといけない」。空前絶後、超絶怒濤(どとう)の活躍で、サンシャイン池崎&外崎でのお立ち台。来季は「イェーーーーーーーイ」のコラボが実現するような、大暴れを見せてもらいたい。【西武担当 佐竹実】