<阪神3-2ヤクルト>◇22日◇甲子園

阪神糸井嘉男外野手が勝ち越しタイムリーを放ち、チームに連勝を呼んだ。同点の7回2死三塁。ヤクルト・ハフの変化球にバットを合わせて、センター前に運んだが、その裏には「幸せの黄色エピソード」もあった。

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阪神では今、「幸せの黄色いテーピング」が流行っている。以前は黒いテーピングを手首などにするのが主流だったが、糸井の「黄色、ないの?」の一言から始まった。ゴールデンウイーク最中の5月上旬から使われ始め、同時期にチームも勝ち星を重ねた。

チームカラーの黄色、ユニホームに映えるかっこよさに加えて、チームが上昇し始めたこともあり、徐々に広まった。今月中旬に赤色から黄色に変わった糸井の打撃手袋にもぴったりだ。キャプテンの糸原や21日にタイムリーを放った梅野、木浪らの手首にも黄色が輝いている。

今月12日の母の日には、ピンク色のテーピングも取り入れられた。今後は、甲子園の芝に映える緑や青のテーピングを使う案もあるという。昨年までにはなかった取り組みに、球団関係者は「幸せの黄色いテーピング、みたいな。こういうところからも明るい話題を出していけたらいい」と話す。糸井の両手首に巻かれた「幸せの黄色」が、喜びの瞬間を呼び寄せたのかもしれない。【阪神担当 磯綾乃】

阪神対ヤクルト 7回裏阪神2死三塁、勝ち越しの中前適時打を放つ糸井(撮影・前田充)
阪神対ヤクルト 7回裏阪神2死三塁、勝ち越しの中前適時打を放つ糸井(撮影・前田充)