<ソフトバンク3-5オリックス>◇27日◇ヤフオクドーム

ウナギならぬ猛牛料理でスタミナ回復? といきたかった。夏バテ気味のソフトバンクに「土用の丑(うし)の日」の滋養はお預けとなってしまった。最下位オリックスに連敗。9回にデスパイネの3ランが飛び出したとはいえ、先発山本に完璧に封じ込められた。前カードのロッテ戦から続く「鷹の祭典」6連戦。あっという間の3連敗でお祭りムードもしぼんでしまった。

後半戦に入って元気がない。4カード目ですでに3カードが負け越し。カモだったオリックスに連敗。ショックも大きかろう。この2試合はどちらが首位でどちらが最下位なのか、さっぱりわからない戦いぶりでもあった。

球場を引き揚げるオリックス西村監督は「明日? そう甘いものじゃありませんよ」と苦笑いしていたが、4月後半から腰を据える「最下位」からの脱出は当然、頭に描いているはず。この2試合は新戦力の4番モヤに痛打されているだけに、今までの戦いをイメージしていたらホークスも足をすくわれそうだ。

正念場の夏とは言うが、背中に張り付く日本ハムもさることながら8月戦線は厳しいものになりそうだ。今月末から3カード連続(所沢、札幌、千葉)のビジター。8月は本拠地ヤフオクドームでは7試合しかなく、18試合が遠征(1試合は京セラドームの主催試合)と、厳しいロードが待ち受けている。

それにしても日本ハムは何とも不気味だ。この日、本塁打攻勢をかけた西武に対して1本のアーチをかけることもなく逆転勝ち。2ケタ得点をむしり取った。「つなぐ野球」-。ホークスにもそんな戦術が求められているのではないだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】