<ソフトバンク3-3オリックス>◇24日◇ペイペイドーム
3年ぶりのリーグVを目指すソフトバンクにとって「忘れてはいけない日」がある。ちょうど1年前の9月24日。シーズン141試合目。チームは敵地・仙台で楽天に敗れた。優勝マジックを「2」としていた1位西武はロッテに大勝。辻西武の2年連続Vが決まった日だった。ホークスにとっては「終戦」の日となった。
V奪回を合言葉に戦い、夢を叶えることはできなかった。18年も同じだった。V逸からクライマックスを勝ち抜き2年連続の日本一に上り詰めた。西武の前に2年連続して優勝を逃したものの、3年連続の日本一には立った。称号を手にしてもリーグ制覇を達成できなかった悔しさがまさったこの2年だった。
雪辱を誓った今春のキャンプイン。想像もしていなかった新型コロナウイルスの影響で開幕は約3カ月遅れとなった。試合数も120試合に減った。それでも目指す「目標」は1つ。リーグVである。この日、チームはオリックスに勝てなかった。連敗を止めることはできなかった。苦手とするロッテと25日から敵地・千葉で3連戦が待ち受ける。3年ぶりのV奪回へ、ここからが本当の勝負。「悔しさ」という最大の武器を思い出してもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】