<オープン戦:西武3-5阪神>◇17日◇メットライフドーム

令和のミスタープロ野球候補だ! 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22=近大)が、西武戦(メットライフドーム)の2回、3試合連続弾を決めた。新人のオープン戦6号は1965年(昭40)のドラフト制後では最多記録で、58年に長嶋茂雄(巨人)がマークした7本にもあと1本に迫った。

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佐藤輝の6号ソロは、メットライフドームリニューアル後の第1号となった。この球場は大好きなアイドルグループ「ももいろクローバーZ」が何度もライブを行う聖地でもある。モノノフ(ももクロファンの総称)になったきっかけも、自身がプロとして信念としている本塁打だった。母晶子さん(48)は「ソフトバンク柳田選手がももクロを好きだったからみたいですよ」と明かした。規格外の本塁打を放つ柳田は佐藤輝が昔から憧れるひとり。その柳田が登場曲で長く「行くぜ! 怪盗少女」を使用し、ももクロ好きと公言しているのを見て、自分も触れハマっていった。

18年の近大2年の時には寮で自身はクレジットカードを持たないため、母にももクロのファンクラブへの入会を代行で頼んだ。今も継続しており兵庫・西宮市の実家には同会からの郵送物が届く。佐藤輝はこの日が初めてのメットライフドームだった。「僕はすごく好き。メジャー的な感じ」と気に入った様子だった。【阪神担当=石橋隆雄】