仲良しコンビで、20歳も奮闘する。オリックス宮城大弥投手(20)が、7日に20歳の誕生日を迎えた紅林弘太郎内野手をちょっぴり祝福した。

昨季13勝をマークし、新人王に輝いた左腕は「僕の方が先輩です。(早生まれの)あいつが20歳になれば、僕は(8月25日で)21歳。いつも1歩先です」と笑った。

宮城と紅林はそれぞれ19年ドラフト1位と2位で、高卒2年目の昨季は19歳でチームの25年ぶりリーグVに貢献した。白星を重ねる宮城に負けじと、紅林も遊撃の定位置をつかんだ。気心知れた仲と思いきや、宮城によれば意思疎通を図れないこともあるそう。「よくしゃべるんですけど…。『ちょっと違う』と言ったら『怒ってんの?』という感じ。仲良いかも…? ぐらいです」。

大阪・舞洲の球団寮で入団から2年間は隣部屋。今は互いに1軍部屋に引っ越し、宮城は「僕、空室、紅林の順番です」とニヤリ。隣同士のときは壁をドンドンとたたき合っていたが、空室を挟むことでリラックス効果が上がったという。

今オフは自動車教習所に2人で通うなど、一見、居心地の良さそうな関係に見える。「居心地? あんまり良くないですよ。話しやすいって感じなだけ。ずっと2人でいたら、ケンカしてしまうかもしれないので」。宮城は笑って流したが、どこか思いやりというか優しさを感じる。連覇&日本一を狙う20歳シーズン。「僕が(紅林に)貸しを作りたいと思います。チャンスのときに打てなかったら、ちょっと一言、言おうかな」。刺激を与え合える2人は、たくましく大人になってきている。【オリックス担当=真柴健】