広島の新外国人ニック・ターリー投手(32)は充実した休日を日々の投球につなげている。ひとたび球場を離れれば、観光、食事、文化体験と大忙しだ。

入団会見時には「家族にとって日本で住む、生活する、文化に触れるという機会はなかなかないと思う。それが(広島入団の)一番の要因」と、話していたように、日本文化に積極的に溶け込む姿を見せてきた。

入国から1カ月後には広島城や宮島、原爆ドームを訪れた。折り紙で鶴を折る体験もしたという。「広島や日本の文化にできるだけ多く触れあいたいし、それに興味がある」。32歳にして初めての日本生活。充実したものにしようと、さまざまなものに触れた。

試合に入れば150キロ超を連発する剛腕ぶりを見せる。現在6試合連続無失点中とブルペンの一角として試合終盤を支えている。

取材時には「お願いします」「ありがとうございます」「どういたしまして」など日本語で話す。日ごとにバリエーションも増えてきた。

日本文化になじもうとする新助っ人。ホームシックやカルチャーショックが少しでも薄まれば、さらなるパフォーマンス向上につながるだろう。【広島担当 前山慎治】