後輩たちの奮闘に阪神平田勝男2軍監督(63)が胸を躍らせている。

指揮官の故郷・長崎で7月23日に開催されたフレッシュオールスター。指揮官もウエスタン選抜の監督として参加していた。試合前に「本当に関係者の皆様に感謝したい。飛行機を降りたときから、すごく胸が熱くなるじゃないけど、田舎に帰ってきたなという感じがします」と感慨深そうに話し、すぐに母校野球部の活躍に触れた。「宿舎の近くが、わが母校の海星高校なのよ! 地方大会も勝っていますし」。その時点で長崎大会の準々決勝を突破しており、後輩たちの活躍を誰よりも喜んでいた。

長崎の名所「オランダ坂」を上ったところに校舎がある海星の野球部は1915年(大4)に創部。指揮官も76年夏の甲子園に遊撃として出場し、同校史上初の4強に貢献した。青春の思い出だ。

その後、3年ぶり19度目の出場をつかんだ母校は15日、今春センバツ準優勝の近江(滋賀)と対決する。勝利を飾れば、平田監督が出場した76年以来の8強入りだ。「長崎の方に、若い選手たちの元気なプレーを見ていただいて、元気を少しでも受け止めてもらえたら」と平田2軍監督。勝利の瞬間を待ち望んでいる。【阪神担当 三宅ひとみ】