<ソフトバンク1-4西武>◇4日◇ペイペイドーム

ソフトバンク対西武 7回途中降板となった千賀は悔しそうな表情でベンチへ戻る(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対西武 7回途中降板となった千賀は悔しそうな表情でベンチへ戻る(撮影・岩下翔太)

ソフトバンクはエース千賀で勝てなかった。前カードでロッテに3連敗。西武との首位攻防3連戦は一気に3連勝と行きたかったが「山賊打線」にも意地があった。試合後の藤本監督は会見で淡々と試合を振り返っていた。「(西武先発の)エンスも良かったし、まあ相手がいることやから」。悔しさを押し殺し、黒星を受け入れるしかなかった。

7回表、千賀が山川を三振に抑えた場面で投手の交代を告げる藤本監督(撮影・岩下翔太)
7回表、千賀が山川を三振に抑えた場面で投手の交代を告げる藤本監督(撮影・岩下翔太)

過密日程だった8月が過ぎ、残り試合も23試合となった。ただ、厳しいスケジュールはまだまだ続く。10日のオリックス戦(京セラドーム)から11連戦が待ち構える。確かに、踏ん張りどころであり、頑張りどころである。残り23試合でホーム10試合、ロード13試合。大混戦が続くだけに、すべての試合が重要となるが、特にペイペイドームの残り10試合は最低でもすべて勝ち越さなければならない。6日からの楽天3連戦(ペイペイドーム)で再び勢いを取り戻せば、次カードから控える11連戦も波に乗れる。

西武3連勝を逃し、ホークスにとっては区切りの勝利がお預けとなった。89年シーズンから本拠地を大阪から福岡に移して今季で34シーズン目。ダイエー&ソフトバンクの通算勝利はあと1勝で2400勝となる。2年ぶりのV奪回を目指すチームにとってラストスパートの起点となる白星にしたいところだ。

コロナ感染で離脱している「ジョーカー」コンビの周東、牧原大もこの日の2軍戦(対オリックス)に先発出場。ともに安打&打点を挙げている。彼らも6日の楽天戦からチーム復帰となりそうで、頼もしいコマがそろう。快足コンビの復帰で一気に混戦脱出といきたいところだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】