中日のドラフト7位・福永裕基内野手(26=日本新薬)が開幕スタメンでデビューする可能性が高まった。

中日は昨秋のドラフトで、同2位・村松開人内野手(22=明大)ら即戦力内野手4人を補強。村松、同6位・田中幹也内野手(22=亜大)とともに1軍キャンプをスタートした福永は、新人でただ1人、1軍帯同を続ける。「とりあえずけがなく、しっかりやること。チーム内でも体調不良とか、そういう選手が結構出ている。そこだけを一番気をつけていく」。

オープン戦では11日DeNA戦(横浜)から8試合連続スタメン出場。本職の二塁だけでなく、中学時代以来の遊撃にも挑戦中だ。23日現在、打率2割5分7厘、1本塁打、7打点。規定打席も維持。「ギリギリまで競争になると思う。しっかり自分の持ち味を出して、チームに貢献するだけ」と、鼻息も荒い。

持ち味は右方向への打球と言う。15日広島戦でのプロ1号アーチ以外のヒットは全て中堅から右方向。「右中間に長打が出るのは状態がいいときの証拠。バロメーター的なところはある」。長打率4割5分7厘と、得点力不足が課題の打線で、存在感を放っている。

「オープン戦なんで、数字はそこまで意識してない。ある程度、プロの投手でも対応できるのかな、というイメージはついてる」。開幕へ向けて準備は整いつつある。右中間への強い打球がバロメーター。昨オフ楽天に移籍した阿部をほうふつさせている。

二遊間を組んでいた田中が、右肩脱臼で戦列を離脱した。「与えられたポジション、立場で自分のやれることをやるだけ。任されることになったら、最大限の準備を開幕までやりたい」。同期入団最年長の26歳が開幕へのカウントダウンに入った。【中日担当 伊東大介】