阪神中野拓夢内野手(27)が自らを「推し」てくれている人気芸人との対面の日を楽しみにしている。

オードリー若林正恭(45)は父親の影響で幼少期から虎党。メディアを通じて父との野球にまつわるエピソードや推しの魅力を度々語っていた。中野のファンであることも公言。本人もそのことを知っており「もちろん応援していただけるのは本当にありがたいですし、逆に自分なんかでいいんかなって」と控えめに喜んだ。

若林の中野推しには反響があり、23年10月7日放送のニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」で若林に驚きのプレゼントが届いた。リトルトゥース(リスナーの名称)で岐阜県・関ケ原に工房を構える野球グラブ職人「RAG de Lion(ラグデリオン)」のグラブ職人宮川涼さん(36)が中野モデルに似た配色の特製グラブを作った。「若林さんが『グラブを探してる』って話をしてて、僕が作らなきゃと使命感がありまして…。リスナーとしてうれしいですし、ファンとして誇り」と宮川さんは声を弾ませた。

オードリーは18日に東京ドームで初めて「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」を開催する。シーズンでは敵地となるビッグエッグ。中野に東京ドームの思い出を聞くと「社会人野球が一番。大学も結局(全国大会は)神宮がメインで。実際にプロが決まった後に(当時JR東日本の)伊藤将司と東京ドームで対戦しましたね」。古巣・三菱自動車岡崎で2年連続出場を果たした都市対抗野球の印象が強いそうだ。

2人が対面する日は来るのだろうか。中野は「そういう機会があればっていう形で。自分は機会があれば、ぜひお会いしたいなっていう気持ちはあるんで」と自然の流れに身を任して、そのときを待つ。

対面の舞台について、自分なりに考えてみた。20代の記者にとって、若林は「歌へた王座決定戦」でDA PUMP「ごきげんだぜっ!」を仁王立ちかつ、わずかな音階だけで熱唱した強烈な歌唱力に両手をたたいて笑っていた。しかしここ数年は歌手・星野源の歌声に合わせたラップのコラボに成功していた。いつの日か、甲子園の大型スクリーン「みんなで六甲おろし」にラップか歌声でごきげんに登場する姿を少しばかり期待している。【中島麗】

オードリー若林に「RAG de Lion」の野球グラブ職人・宮川涼さんが作った、阪神中野モデルに似た配色のグラブ
オードリー若林に「RAG de Lion」の野球グラブ職人・宮川涼さんが作った、阪神中野モデルに似た配色のグラブ
オードリー若林に「RAG de Lion」の野球グラブ職人・宮川涼さんが作った、阪神中野モデルに似た配色のグラブと東京ドームライブの告知ポスター
オードリー若林に「RAG de Lion」の野球グラブ職人・宮川涼さんが作った、阪神中野モデルに似た配色のグラブと東京ドームライブの告知ポスター