<ソフトバンク2-0ロッテ>◇2日◇ペイペイドーム

ソフトバンクが、ロッテとの本拠地開幕戦で完封勝ちした。試合後、一塁側ベンチ裏でナインと勝利のハイタッチをかわした孫オーナーも、いつにも増して機嫌がよかった。

「いいスタートですね。(7回表に)満塁になったときに落ち着いてちゃんと耐えてね。素晴らしい守りだったし、バッティングも素晴らしかった。今年は期待できそうですね。ぜひ、このままの勢いで頑張ってほしいですね。ありがとうございました」

報道陣にも頭を下げ、移動車に乗り込んで行った。

大阪でのオリックスとの開幕カードは2勝1敗。ムード良く「わが家」に帰ってきた。開幕直前に急きょ、この日の先発マウンドが決まった左腕大関が7回無失点の好投。松本裕-オスナとつないでロッテ打線を封じた。不安視された先発陣が開幕から期待以上? の好投を続け、4試合目ながら西武とともに首位に立った。「今年は投手がものすごくいいね。守備にもいいプレーが出ているしね。相手の投手もいいけど、打線も少ないチャンスをものにしているね」。王球団会長も、何度もうなずいた。

試合前の開幕セレモニー。白いリムジンに乗って登場した小久保監督の「プロ野球人生」を振り返る演出だった。「開幕戦セレモニーであんまり時間を取らせるのも失礼なんで。しゃしゃっと終わらせました」。整列しているロッテ吉井監督らを気遣ってか、小走りで列に加わった。華やかな演出より、勝負のことで頭はいっぱいだったはず。投手陣の好投もあって、緊張? の「御前試合」も2時間31分の短時間でしゃしゃっと終わらせた。

ソフトバンク対ロッテ ロッテに勝利し、お立ち台でVIVAポーズを決める大関(左)とウォーカー(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ロッテ ロッテに勝利し、お立ち台でVIVAポーズを決める大関(左)とウォーカー(撮影・岩下翔太)