大寒波の影響で、南国・宮崎も寒い。空は青いが、風は震えるほど冷たかった。ソフトバンクのキャンプは6日、第2クール初日となった。寒さの影響か、A組から5人の体調不良者が出た。コンディション維持に向け、グラウンド外の「難敵」対策も怠るわけにはいかない。
早朝便で、東京から王球団会長が戻ってきた。「5時起きだったよ」。4日の練習後に上京。5日の練習休日に都内で所用を済ませ、キャンプに再合流した。
王会長は、ティー打撃をしていた海野に真っ先に歩み寄った。「その形でしっかり打つようにね。いい感じで打っているんだからね」。主戦マスクの甲斐が昨オフ、FA権を行使して巨人へ移籍。今キャンプで最も注目されるのは「正捕手争い」だ。王会長も、しっかり意識しているのだろう。「今まであった大きな重しが抜けたんだから、こんなチャンスはないんだから。去年まではどっかりと(甲斐が)座っていたんだからね」。両手で大きな石を横にずらすようなジェスチャーを交えながら、王会長は言った。
配球面や捕球術など、求められるものはある。だが、最高のアピールは「打撃」だ。「打ってもらいたいよね。いい打撃はしている。打って点が入れば(捕手としても)楽になるわけだからね」。リードする投手を助けるだけでなく、マスクをかぶる自身も余裕が持てる。王会長は打力アップの効用をそう説明した。
A組には海野、谷川原、渡辺、育成の盛島がいる。B組にも嶺井、牧原巧、育成の大友が汗を流している。「まあ、昨年、1軍に出た試合からすれば今のところは海野かなと思うけど、谷川原も渡辺も嶺井もいるからね。みんなその気になってくれないとね」。王会長はハイレベルな正妻争いに期待を寄せていた。




