<楽天3-4ソフトバンク>◇26日◇楽天モバイルパーク

仙台でソフトバンク小久保監督が宙に舞うことはなかった。優勝マジック2として臨んだ一戦は、序盤にいきなり3点リードされた。でも、このまま終わらないのがVゴールを目指すチームの強さだ。6回に柳町がバックスクリーンへ反撃の5号2ラン。1点差とすると続く7回に2点を挙げて試合をひっくり返した。3点差以上の逆転勝利は今季4度目。逆転勝ちも今季30勝目となった。

試合前に東京から王球団会長も球場入り。一塁ベンチで練習を見守り、ゲーム観戦。日本ハムが所沢で西武に勝ったため、V決定は持ち越しとなってしまったが、粘りの逆転勝ちを王会長もたたえた。

「今日は自分たちでやるべきことはやったからね。まあ、最初に3点は取られたけどね。あの(柳町の)ホームランが大きかったよね」。少しばかり秋の気配が漂い始めた杜(もり)の都で、有終ゴールとはならなかったものの、今季を象徴するようなチームの逆転勝利に王会長も満足げな表情だった。

いよいよ優勝マジックは1。2位日本ハムの戦いを気にすることはない。移動ゲームとなる敵地・所沢で西武を倒せば、悲願の連覇達成となる。移動のワンボックスカーの後部座席に乗り込んだ王会長は、窓を開けると力強く言った。「明日も自力で勝ちましょう!」。85歳の体には少しばかり慌ただしい日程となってしまったが、王会長も所沢に乗り込んで、V決定を見守る予定。

ダイエー王監督から引き継ぎ、今年でソフトバンク20周年の節目を迎えた。秋山、工藤、藤本、そして小久保と引き継がれた常勝のタクト。チーム10年ぶりとなる連覇は、しっかりと目に焼き付ける。

楽天対ソフトバンク 小久保裕紀監督と話をするソフトバンク王会長(撮影・たえ見朱実)
楽天対ソフトバンク 小久保裕紀監督と話をするソフトバンク王会長(撮影・たえ見朱実)