大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。
ミゲル・ロハス内野手(35)は、打撃は主力級とはいかないが安定感のある守備と前向きな性格で、昨季はトレード移籍1年目でチームのリーダー的存在となった。
ドジャースにはメジャーデビューした14年に所属し、15年から8年間、マーリンズでプレー。23年に古巣に戻った形とはいえ、当時とはまったく顔ぶれが変わった中ですぐにリーダーシップを発揮できたのは、ロバーツ監督の後押しがあったからだという。
「最初に監督と話したとき、僕はどのような役割を担うのか、チームが僕に期待していることは何なのかを説明してくれた。君はチームの中でベテランに入るし、チームが目指すものにとって重要な一員だ。何か気が付けば教えてほしいし、互いに教え合おうと言ってくれた」。ロバーツ監督のその言葉で、自信と責任感が増したという。
ロハスのリーダーシップについては、同僚のマンシーが昨年12月のポッドキャストで秘話を明かしている。チームが調子を落としていた昨年5月下旬ごろのことだったという。チームが勝った試合の後に、勝利を祝う儀式のようなものをやるようになったという。
「ミギロー(ロハス)がやろうと言い出して始まったけど、僕もすごく気に入っている。彼はなかなか勝てないチームで長くプレーしていた。勝つことはすごく大変なこと、だから勝ったときは祝うべきだと言われたよ」
そういえば、と思い出すことがある。ロハスがマーリンズでプレーした最初の数年間、イチロー氏も所属していたため筆者はマーリンズによく取材に行っていた。若手の多いチームで粗削りな面も多く、たまに勝つとクラブハウスでナイトクラブのパーティーのようなド派手なやり方で勝利を祝っていた。1番のベテランのイチロー氏は若手たちにやりたいようにやらせてそれを静かに見守るといった様子で、それがチームにいいハーモニーを生んでいた。当時デビューしたてだったロハスはそんな経験を経て選手として成長し、今はチームの雰囲気作りの大切さを熟知した良き先輩という存在になった。
プレーの方では、今季は正念場。昨季はケガで1シーズン全休した遊撃手ラックスに代わってレギュラーを務めたが、今季は内野のバックアップの立場。それでもデータ主体で選出する「フィールディング・バイブル賞」では昨季の遊撃手で5位に選ばれるほど守備に定評があり、内野を締めてくれるだろう。【水次祥子】
◆スプリントスピード 1秒に何フィート移動したかを表す走力。2つの進塁時などに採用される。タイムはシーズン上位3分の2を平均。
◆バレル% 打球の初速が98マイル(約157・7キロ)以上、打球角度26~30度で打球を放った時を基準(速度が上がれば角度も広がる)とした指標で、統計によると打率5割以上、長打率1・500以上になる確率が高い。このバレルで打つ確率を%で表したのがバレル%。
◆ミゲル・ロハス 1989年2月24日、ベネズエラ生まれ。06年に16歳でレッズに入団。14年6月にドジャースでデビューし、同12月に3対4の大型トレードでマーリンズに移籍。18年に自己ベストの11本塁打、53打点。23年1月に再びトレードで古巣に戻った。野球以外にはバスケットボールの熱烈ファンで、自身がデザインしたシューズを発売している。183センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季年俸は500万ドル(約7億5000万円)。







