日本ハムがキャンプを張る名護に来た。阪神とのファーム戦。ここには旧知の顔がいる。監督・新庄剛志や打撃コーチ・八木裕、バッテリーコーチ・山田勝彦と阪神色が強い日本ハムだ。新庄は報道陣の前に姿を見せなかったが1軍コーチ陣も試合を見守った。少し話したのは清水雅治だ。

現在、日本ハムのファーム総合コーチ。阪神では元監督・矢野燿大時代にヘッドコーチなどを務めた。ファームの指導も経験があり、藤川球児が新監督を務める現在のチームにも注目している。

「阪神は強いでしょう。欲を言えば、井上広大とか小野寺暖とか、ああいうところがレギュラー陣を脅かすようなところまでくれば、もっといいんだけど」。そんな話をしていた。

いいところをついていると思う。ここ数年、阪神は主力級が変わっていない。今季も日本一になった23年のメンバー中心で戦うのは間違いないと思う。23年には若い面々で黄金時代が到来した…という見方をしていたし、それは今でもさほど変わらない。佐藤輝明は25歳、球児が4番を期待する森下翔太は24歳だ。

それでも例えば大山悠輔、近本光司、木浪聖也は今年31歳になる世代。もちろん、それでも若いのだが今後を考えれば、欲張りと言われても少し“突き上げ”のようなものがほしい気はする。

フレッシュさでいえば日本ハムはなかなかのものだ。万波中正、野村佑希が24歳、水谷瞬はそれより若い23歳。ここがさらに伸びてくれば本当に楽しみだ。

阪神キャンプ第5クールのこの日、入れ替えがあった模様。原口文仁、糸原健斗、それに植田海と具志川で調整していた面々が宜野座組に来た。それと入れ替わる形で野手では、23歳の井上広大、24歳の野口恭佑、それに29歳の熊谷敬宥、が具志川組になった。

このキャンプでは「1軍、2軍」という表現はしないそうだけれど、現実的にはそういう面はあるだろう。そしてこのファーム戦、井上、野口、熊谷にはいい結果が出なかった。

「だから具志川組に来てるんだろう。こっちで力をつけて宜野座組に戻っていかないと」。2軍監督・平田勝男はぴしゃりと言い切った。日本一を経験した現在のレギュラー組がのんびりしていられないような状況が生まれるかどうか。今季も将来に向けても、大事なところだと思う。(敬称略)

【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

阪神野口恭佑(2025年2月9日撮影)
阪神野口恭佑(2025年2月9日撮影)