第1回大会では多くの賞品が出て、選手を喜ばせた。初戦に勝った早実ナインには試合後、当時の朝日新聞・村山社長から万年筆が贈られた。「明日は何、明後日は何と、もう全部もらえた気になっていました」。岡田捕手のこんな話が残っている。当時は勝者に賞品を出すのが習慣だったようで、優勝校の選手には、メダルのほか腕時計、辞典、50円図書切手などが贈呈された。一方で「アマチュア選手にはいかがなものか」という声もあり、第2回大会からは、各校に土産として大阪名物・岩おこしを贈るだけになったという。