第97回全国高校野球選手権茨城大会(7月4日開幕)の抽選会が23日、水戸市内で行われ、連続出場を狙う藤代は「立松ツインズ」を打線の中心に据えた。

 藤代は「立松ツインズ」で連覇を狙う。3番を打つ兄由宇(ゆう)捕手と、4番を任される弟峻内野手(ともに2年)は試合でも息がピッタリ。由宇が「峻が打つと打てる気がする」と話すように、兄弟で固め打ちが持ち味の「連鎖バッティング」でチームを支えている。

 2人は新チーム発足後からクリーンアップに座る。同発足後から由宇は11本塁打、峻は4本塁打と兄がリードするも、息の合った兄弟アベック弾は3回を数える。また、どちらかが本塁打を放つと、一方は負けじと安打を積み重ねるという。どちらかに本塁打が飛び出した試合の「ツインズ打率」は5割2分3厘をマーク。通算打率も2人合わせて4割2分を超える。

 第5シードから勝ち上がった昨夏はメンバーに入れず、甲子園のアルプス席で大逆転負けをぼうぜんと見つめた。チームは1回戦で夏の甲子園タイ記録となる8点リードをはね返され、大垣日大(岐阜)に屈した。主軸として迎える今夏は「目標は甲子園」と言い切り、「先輩の借りを返す」と声をそろえる。

 誕生日は「25(ふたご)」と語呂のいい2月5日。双子らしく「2」に縁があるのか、2人は2回戦(7月11日)から2連覇をかけて初戦に挑む。抽選では、ベスト4までに秋春連続県準Vの明秀学園日立、土浦湖北、下妻二などの有力校がひしめく最激戦区に入った。それでも峻は「プレッシャーはない。堂々とやるだけ」と気合十分。今夏は第10シードから、茨城を勝ち抜く。【倉田祥太】

 ◆立松(たてまつ)由宇(ゆう)・峻(しゅん) 1999年(平11)2月5日生まれ、長野・小諸市出身。小学校時代に「松戸カージナルス」で野球を始め、松戸第四中では柏シニアに所属。由宇は身長177センチ、77キロ、右投げ左打ち。好物はチャーハン。峻は177センチ、76キロ、右投げ右打ち。好物はカレーライス。ともに剣道2段。家族は両親。