松原が2年ぶりに夏の大阪大会に単独チームで臨んだ。

 1年が5人入部し、3年5人、2年2人の計12人でチームを編成。初回に失策がからんで3点を失い、5回は大量8点を奪われた。だが8番打者の堰(せぎ)大樹内野手(1年)が1人で2安打を放ち、2回は2死一、二塁の得点機をつくるなど奮闘した。

 1学年280人中約200人は女子が占めるなど男子生徒が少なく、毎年のように部員不足に悩まされてきた。だが寺内虎志朗(こじろう)主将(3年)が新入生を懸命に勧誘し、単独での出場にこぎつけた。「全員が同じユニホームを着て試合をやれた。この喜びを下級生が受け継いでいってくれれば」と藤井二郎監督(47)。寺内主将は「メンバー、マネジャーみんなに感謝します」と涙にくれた。