関東第一(東東京)でナイジェリア人の父を持つドラフト候補、オコエ瑠偉外野手(3年)が準々決勝に臨み、1番センターで先発出場。4打数3安打2盗塁3得点の活躍で5回コールド勝ちした。

5回コールド勝ちした後、ロッカールームでVサインを決めるオコエ(撮影・狩俣裕三)
5回コールド勝ちした後、ロッカールームでVサインを決めるオコエ(撮影・狩俣裕三)

準々決勝:関東第一12-0明大中野


チーム
関東第一12
明大中野


【第1打席=三塁打】

◆1回無死 先頭打者で打席に立った。ストライク、ボール、ストライク、ファウルから5球目の外角スライダーをたたいた。右中間へのヒットで、右翼手が打球処理を誤る間にオコエは三塁に到達。後続の安打でオコエは先制のホームを踏んだ。

1回表関東第一無死、三塁打を放つオコエ(撮影・狩俣裕三)
1回表関東第一無死、三塁打を放つオコエ(撮影・狩俣裕三)

【第2打席=適時右前打】

◆1回2死二塁 1回、関東第一打線が攻め立てオコエに第2打席が回ってきた。ストライク、ファウル、ファウル、ファウルから5球目、真ん中に入ってくる直球を右前に痛烈なゴロのヒット。チーム7点目のタイムリーになった。オコエは二盗に成功。後続の浅い左前打で本塁を突いたが、タッチアウトになった。

【第3打席=二塁ゴロ】

◆3回無死 先頭打者で打席に立った。カウント2-2から真ん中寄り高めの直球を二塁ゴロ。俊足オコエに相手二塁手が焦ったのか、悪送球で出塁。二盗も成功。無死一、二塁から後続の中飛でオコエは難なくタッチアップで三塁に到達。さらに味方の右犠飛でチーム11点目のホームを踏んだ。

【第4打席=右中間二塁打】

◆5回1死 ボールから2球目、真ん中高め直球を右中間二塁打。後続の中飛でタッチアップし、三塁に到達。味方の左前打で12点目のホームを踏んだ。

<オコエ瑠偉(るい)アラカルト>

 ◆生まれ 1997年(平9)7月21日、東京・東村山生まれ。

 ◆球歴 小1から捕手として野球を始める。小6からジャイアンツジュニアに入り、外野手に転向。東村山六中では「東村山シニア」に所属。

 ◆名前の由来 ナイジェリア人の父ボニーさんが、サッカー選手になって欲しいと願い、ラモス瑠偉(FC岐阜監督)の「瑠偉」をもらった。だが本人は野球一筋。

 ◆研究熱心 ユーチューブなどで「走」「攻」「守」を研究。走塁は巨人鈴木尚、打撃は日本ハム中田、ヤクルト山田、守備は新庄剛志氏、マーリンズ・イチローが手本。

 ◆高校通算本塁打 今大会前まで35本。5回戦の東京成徳大高戦では高校通算36本目となる今夏1号の特大弾を放った。

 ◆50メートル走 5秒96。ひと冬越えて6秒2からスピードアップ。

 ◆遠投 120メートル。

 ◆身長・体重 183センチ・86キロ。

 ◆投打 右投げ右打ち。

 ◆夢 プロ野球選手。