創成館(長崎)が天理(奈良)相手にサヨナラ勝ちして、春夏を通じて甲子園初勝利を挙げた。

 9回2死三塁から鷲崎淳外野手(3年)が右前へはじき返す決勝打を放った。「絶対に決めると思って打席に入った」と満面の笑みだった。

 8月9日は長崎に原子爆弾が投下された日。試合直前に選手たちはベンチ前で、生徒や選手の家族らも三塁側アルプス席で黙とうした。稙田(わさだ)龍生監督(51)は「長崎にとっては特別な日。勝てたことがうれしい」と話した。