仙台育英が花巻東との東北対決に競り勝ち、1994年以来となる21年ぶりのベスト8入りを決めた。4強をかけた準々決勝は秋田商と再び東北対決となった。

 仙台育英は1回表、安打と四球で1死一、二塁とすると4番郡司の右前適時打で1点を先制。続く5番佐々木良の左前適時打で追加点を挙げ2-0とした。

 花巻東は1回裏、先頭の田老が四球で出塁。2番福島が送り1死二塁から、3番千田の左前適時打ですかさず1点を返した。

 仙台育英は2回表、安打と死球で無死一、二塁とすると9番百目木が左翼へ適時二塁打を放ち3-1とした。

 追う花巻東は4回裏、先頭の4番熊谷が左翼へ本塁打を放ち、再び2-3の1点差とした。

 仙台育英は6回表、2死二塁の場面で3番青木が左適時二塁打を放ち4-2と再び突き放した。

 花巻東は7回裏、1死三塁で8番菊地が右犠飛を放ち、みたび3-4の1点差に迫ったがあと1歩及ばなかった。

 仙台育英はプロ注目のエース右腕・佐藤世那(3年)が4回途中から2番手として登場。打者19人に対し2安打1失点の好投を見せた。

 ◆仙台育英(私立=2年ぶり25度目)1905年(明38)創立の私立校。生徒数は2509人(女子902人)。野球部は30年創部で、部員110人(マネジャー2人)。駅伝は全国トップレベルでサッカー部、ラグビー部も強豪。主なOBにヤクルト由規ら。所在地は仙台市宮城野区宮城野2の4の1。加藤雄彦校長。