興南が伝統校の鳥羽を下し、島袋洋奨投手(現ソフトバンク)を擁して優勝した2010年以来となる8強入りを決めた。興南は10年春夏連覇から続いている甲子園での連勝を13に伸ばした。第1回大会で優勝した京都二中の流れをくみ、100年ぶりVを目指した鳥羽の準優勝した1946年以来となる8強はならず。近畿勢最後のとりでも消えた。興南は4強をかけ関東第一との準々決勝に臨む。

 興南は2回裏、失策に安打と盗塁を絡め無死二、三塁とし6番佐久本の中前適時打で1点を挙げた。

 鳥羽は3回表、2死満塁のチャンスで3番伊那が左翼へ逆転の2点適時打を放ち2-1とした。

 鳥羽は5回表、1死二、三塁から3番伊那の左犠飛で1点を加え3-1とした。

 追う興南は6回裏、1死から連打で二、三塁とし、6番佐久本の遊ゴロの間に得点し2-3とした。

 興南は7回裏、1死二、三塁の場面で三塁走者の二宮が本盗を狙うも失敗。2死三塁となったが2番仲が左前適時打を放ち3-3の同点とした。

 興南は8回裏、1死二塁から7番砂川の左前適時打で4-3と勝ち越し。粘る鳥羽を振り切った。

 ◆興南(私立=5年ぶり10度目)1962年(昭37)私立興南学園として創立。普通科のみで生徒数は856人(女子は319人)。野球部創部は62年。部員数119人。甲子園は春4度、夏は10度目の出場。優勝は春夏ともに10年の1度ずつ。主なOBは仲田幸司(元阪神)島袋洋奨(ソフトバンク)具志堅用高(ボクシング元世界王者)。所在地は沖縄県那覇市古島1の7の1。我喜屋優校長。