史上2校目の甲子園100勝がかかった龍谷大平安ナインを、三塁側アルプス席から通過点を刻んだOBが見守った。

 2年前のセンバツ優勝時の捕手だった高橋佑八さん(19)は当時のチームメートと応援。試合前に「100勝して欲しいです。あの学年(3年)がここまで来るとは」と2学年後輩の成長を頼もしげに見つめた。

 若手OBが集う一方で、一時代を築いた大先輩の姿も。56年夏優勝時の主将・吉川鴻作さん(77)は「(当時は)そんなに強くなかったが、投手が非常に良かった。優勝した時は実感がなかったが、年を重ねるごとに優勝の喜びを感じました」としんみり。吉川さんの1学年先輩で、55年春に8強入りした高田輝夫さん(78)は「青空の下で超満員だった。誇りに思っている」と当時を回想した。夏に持ち越しとなった100勝を、歴代メンバーも一緒に追いかけていく。