第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われた。女子マネジャーが甲子園練習を手伝うハプニングで話題の大分は、第2日第2試合で中京(岐阜)との対戦が決定した。「狙い通り」の日程に手応え十分。初戦突破を果たして“勝利の女神”に最高の報告をする。

 天が味方についた。大分は抽選で第2日第2試合を引いた。松尾篤監督(43)はニヤリとした。「みんなで話していたんですよ。2日目くらいがいいなと」。相手は伝統校の中京。「胸を借りるというつもりで」といいながらも「後半勝負に持ち込みたい」と勝機をにらんだ。

 コンディションがベストで迎えられる日が狙いだった。「県大会が終わってから、冬のトレーニングも取り入れるなどして、1度みんな体力的に追い込みました。それから徐々にコンディションを上げていっているので」。大仕事をやってのけた主将の木田陸人捕手(3年)は「甲子園では自分のプレーができるようにしたい」と気合を入れ直した。

 2日の甲子園練習では、女子マネジャーの首藤桃奈さん(3年)がユニホーム姿でノック補助として練習を手伝い、大会関係者から制止されるシーンがあった。松尾監督は「試合ではベンチに入らず、スタンドでの応援となると思います」と話した。この日の抽選会場でも「学校関係者席」で見守った“勝利の女神”。初戦はアルプスでメンバーに力を送ることになりそうだ。「チームは浮ついてないし、思い通りにきている。順調です」。松尾監督も初戦突破を頭に描いていた。【浦田由紀夫】