選手10人で初出場の不来方(こずかた、岩手)が、参加32チーム中で一番大きな拍手を受けて入場行進した。

 旗を持って10人の先頭を切って行進した小比類巻圭汰主将(3年)は「緊張したけど楽しめた。秋と変わらず全力で楽しくプレーするのが第一。それで勝てれば自信になる。選んでもらえた感謝を忘れずにプレーしたい」と意気込んだ。

 開会式ではこの3月に不来方を卒業したばかりの竹内菜緒さん(18)が君が代を独唱した。小比類巻は「すごく歌が響いていた。一緒に選ばれたのは力になる」と話した。

 プラカードを持って、甲子園の土を踏んだ女子マネジャー越戸あかりさん(2年)は、滝沢・鵜飼小3、4年の担任が竹内さんの母親だったこともあり「世間は狭いと思った。甲子園で聞く君が代は違った」と素直な感想を口にした。

 不来方の初戦は23日の第3試合で、静岡と対戦する。