第99回全国高校野球選手権新潟大会の組み合わせ抽選会が17日、新潟テルサ(新潟市中央区)で行われた。初の試みとなる全チームの主将による公開抽選では、23日の決勝までの組み合わせが決定。7月7日の開会式直後の開幕カードは、新潟第一・高橋リオ投手(3年)と三条商・浅野宇海(たかみ)三塁手の両主将が引き当てた。選手宣誓は、新潟県央工の鈴木雄真主将(いずれも3年)に決まった。

 第1シードの日本文理から51番目だった。新潟第一の高橋主将は右手を抽選箱に入れた。引き当てた数字2は、ハードオフ新潟での開幕ゲーム。「まだ空いていたから、『入るかな』と思った」という予感を実現させて、こう言った。「(ハードオフ新潟は)プロの試合やベスト8以上ではないと試合ができない特別な場所。そこでやれるのはうれしい」。練習でしか使用したことがない「聖地」で、初の公式戦を戦うことになった。

 各校の主将が一堂に会して抽選を行うのは、県初の試み。1人ずつ登壇し、学校名と引いた番号を読み上げ、ボードに校名を掲げた。高橋主将は「緊張した」と言う。しかし、主将抽選には大賛成だった。「自分で引いて対戦相手を決められるのはいいこと」。開幕カードの相手が三条商に決まり「目標が明確になった」と戦闘モードに入った。

 新潟第一は今春、3回戦に進出した。8強の五泉には0-6で敗れたものの、1回戦の新潟商に5-4で競り勝って2勝を挙げるなど、地力はある。三条商とは5月の練習試合で対戦して、3-3のドロー。公式戦で決着をつけるチャンスをもらった高橋主将は、「野球を楽しむのがチームカラー」。開幕戦をエンジョイしながら、勝利もつかみ取る。【涌井幹雄】