浜松開誠館が8-1の7回コールドで下田を破った。4月に就任した元近鉄の中村紀洋コーチ(43)が見守る中、本塁打こそなかったが6回に打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げた。

 ネット裏に座った中村コーチが、何度も両手をたたいて喜んだ。2-1で迎えた6回表1死満塁、6番中根隼人外野手(3年)が中前に2点適時打。打った瞬間からガッツポーズで雄たけびを上げ、チームを勢いに乗せた。中根は「後ろにつなぐことしか考えていませんでした。うれしいです」と声を弾ませた。

 勝利を見届けた中村コーチも「初めは硬かったですが、勝てて良かったです。逆方向の打球も飛んでいましたね。(本塁打は)いずれ打てるでしょ」と笑顔。16日の掛川西との2回戦も観戦予定という。【鈴木正章】