君津のエース松田藍永(あいと)投手(3年)の熱投報われず、君津が市原中央に破れた。

 トルネード投法でシード校の市原中央を8回まで7安打2点に抑え苦しめたが、6回から右足がつり、7回には下半身全体がつった状態に。9回にはマウンドに上がった際に倒れ、チームメートに背負われてベンチに引き揚げた。「チームメートが一生懸命マッサージをしてくれた。その姿を見ていて、降板するわけにはいかないと思った」と、再びマウンドへ。しかし、体はすでに限界だった。2死から甘く入ったスライダーを左翼席へ運ばれ勝ち越しを許した。高校1年秋、中山俊和監(53)のアドバイスでトルネードのサイドに転向。「相手のフォームを崩すことができた。この投げ方にしてよかった」と、最後は胸を張った。