第99回全国高校野球選手権(7日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われ、全国最多38度目出場の南北海道代表・北海は、大会第5日第3試合で、3年ぶり2度目出場の神戸国際大付(兵庫)との対戦が決まった。

 佐藤大雅主将(3年)が、吉兆の日程を引き当てた。「3~6日目で時間は昼すぎが準備しやすいと思っていたので望んだ通り」。準優勝した昨夏初戦が、北北海道代表クラークの初戦直後の第6日第2試合。さらに次の3回戦以降は、すべて午後の試合で決勝まで勝ち上がった。平川敦監督(46)も「暑さにも慣れてくる時期だし、言うことなし」と太鼓判を押した。

 完全アウェーとなる地元兵庫勢との対戦。神戸国際大付はチャンスで映画「スパルタンX」のテーマを流し、雰囲気からプレッシャーをかけてくるが、昨夏準優勝の平川敦監督(46)は動じない。「大音量の応援は駒大苫小牧との試合で経験している。無理に声を出しても聞こえない。ジェスチャーやアイコンタクトで指示を出し合い焦らないこと。逆に観察力は研ぎ澄まされる」。淡々と“スパルタン封じ”を思い描いた。

 相手は昨秋の近畿大会で大阪桐蔭を破り準優勝。当然、簡単な試合にはならない。「北海らしく守備から入って無駄な点を与えないこと。先制点がカギになる」と平川監督。日程も調整も戦い方も昨夏を踏襲し、粘り強くじわじわ日本一を引き寄せる。【永野高輔】